どうも、がわです。
人って、自分のことを否定されたら怒りますよね。
また自分が「こうだ!」と信じてる常識と反対のことをされたら「はあ?」ってなるし、「それ間違ってるから!」と言いたくもなります。
「前の彼女は~」という彼氏に不満を持つのは、『人(元カノ)と自分を比較するのは間違ってる』と信じてるからであって、なのに比較されているからムカつくんですよね。
でもムカつく理由って、本当にそれなのでしょうか?
自分と人の常識はちがう
人にはそれぞれの常識があって、正しい正しくないはその人によって違います。
「大多数の人の言うことが正しい」という集団心理は働きがちだけど、信じているものが違うので、人によって答えが違うのは当たり前なんです。
彼女が『人を比較するのは間違ってる』と考えていて、彼氏も同じように『人を比較するのは間違ってる』と思っていたとしても、二人の間に「同じ常識」が存在しているのか?というと、必ずしもそういうわけではないんですよね。
たとえば、女子が新しい化粧品を試すときの「前のファンデーションはこうだったから~」と、単純に過去の経験と比較して何かしらの判断を下そうとしているような、そんな感覚に似ているのかもしれません。
彼女の方からすれば「人と化粧品は全然違う!」って思ったとしても彼女がそう考えてるだけであって、彼氏がどう考えているかなんて彼氏にしかわからないですし、彼氏は彼女と同じように考えていないからこそ平気で「前の彼女は~」と言ってるんですよね。
彼女のムカつきは、彼氏の常識と彼女の常識のズレから生じたものなのです。
本当に『人と比較されたこと』にムカついてる?
極端な話、小さな子どもと自分なら、たとえば身長を比較したとして、「私の方が大きいのは当たり前だよ~」ってなりますよね。
『人と比較するのは間違っている』にムカついているなら、ここでムカつかないのは変な話です。
土俵が違うというのなら、同じような立ち位置の人と比較されるとムカつくんでしょうか。たとえば、職場の同僚や、兄弟や、友人など、彼らと比較されるとムカつくんでしょうか。
尊敬する上司に、「あいつ(同期)と違ってお前は本当に頼りになるよ」って、比較してあなたが褒められた場合、同じように怒りますか?
むしろ優越感がでてきて「あの人より私は優れている」みたいな、「比較して自分の方が優れているから自分はすごい!」といった感情が、100%発生しないと言い切れないのではないでしょうか。
『人を比較しないのが正しい』という信念に、矛盾が発生しますよね。
彼女が怒る本当の理由は『人と比較されたこと』じゃなくて、比較されることで『自分が劣っているかもしれない』という思いを肯定されたように感じたからだと思うんです。
比較するしないは問題じゃない
「前の彼女は~」という彼氏に思いやりがないから悪いとか、「人を比較するのはよくない」と信じる彼女が正しいとか、きっと、そういう問題ではないんです。
人によって『信じているもの』が違うだけでなんですよね。
だから「それは正しくない」と彼氏に指摘したところで、指摘された本人からしたら「え、なにが?」ってなると思うんです。(だって本人は間違ってないと思っているんだから)
じゃあ何が問題でどうしたらいいの?かというと、まず彼女自身が
「私はいい彼女じゃないかもしれない」
「前の彼女より劣っているかもしれない」
と、自分の価値を不安に思っていて、その図星をつかれてるからムカついているというムカつきの本当の理由を理解してほしいです。
『人と比較される』のがいやなのではなく、比較されて『自分が劣っていると思われる』のがいやなんですよね。
その根底には、彼女自身が『自分は劣っているかもしれない』という思いが隠されています。
なので彼女のするべきことは、たったひとつです。
正しい正しくないは関係なく、ただただちゃんと自分自身を大切にしたらいいだけなんですよ。
自分自身を大切にするって?
「自分のことは大切にしているつもりよ!」と思っても、不満に思う状況があるなら本当に「つもり」だけで、大切にできていない可能性があります。
今回の場合、まずは「前の彼女は~」とかいう彼氏を、無視しましょう。笑
(LINE無視とかそういう現実的な無視じゃなくて、思考の中でってことですけどね!)
彼氏には彼氏の常識があるので、「それはそれ」と自分と分離させて一旦横に置いておくのです。彼氏の常識を受け入れるとかそういうの、考えなくていいんです。
石ころが転がっているのと同じように、そこにあるだけだと考えましょう。
そして次に、『どうやったら自分を大切にできるか?』を考えるのです。
「比較されるのがいや」と思うのは、「自分が1番だと確定されていない」と不安に思っていて、つまり「自分は1番ではない」と自分で信じているからなんですよね。
ひとは、怒っているとき
実は「告白」しています。引用:心屋仁之助さんのブログより
人が図星を言わて怒るのは、『認めなくないけど内心そうだと思っている自分』を指摘されて「そんなことない!」となるわけでして。
「前の彼女と比較された」
⇒「私は前の彼女と同レベル(比較対象は似たもの同士だから)」
⇒「私が1番じゃない!(1番なら比較の必要がない)(でも比較されてる現実がある)」
みたいになってるのかなって思うんです。
そんな方程式、キレイに組み立てたところで誰も花丸なんかくれないんですよ。
それよりももっと『私はいい彼女だ』と、自分で自分の価値を信じることが大切なんです。
そもそも1番とか、順位を気にしている時点で『1番ではない自分』を自分で肯定しているんですよね。
だから『私はいい彼女』だと、比較しようの無い自分、もっといえば、ただただ『あなた』という自分は素晴らしいのだと肯定してほしいと思います。
これは別に自信過剰になるんじゃなくて、勝手に自分の価値を低くしないでってことです。
元カノだろうが同僚だろうが、順位をつけて自分から下位になってないで、『自分だから良い』と、そのままの自分を自分で肯定してあげてください。
ないがしろになんかしないで自分を大切にしてほしい
誰が正しい、正しくないなんて、信じている常識が違えば答えが違うのは当たり前の話です。
自分と人は違うってわかってるなら、小さなズレにいちいち怒りを覚えなくてもいいんです。この人を変えようとか、自分の常識に従わせようなんて思わず、人ってそういうもんだと思ったらいいんですよ。
自分の気持ちが平穏に保てないのは、大体自分のことを無意識にないがしろにしているときだと思います。
満員電車にイライラするなら「自分は満員電車に乗るのが妥当な人間なんだ」って思ってしまっていて、「自分は快適な通勤をするのが当たり前」と思えていないからではないでしょうか。(まさに無意識に自分をないがしろにしています)
外的要因をどうにかしようとしなくても、『自分のことどこまで大切に考えられているか?』にフォーカスすると大体は解決できると思うんです。
※関連記事:職場でイライラしちゃう人に伝えたい「あなたの目標はそれじゃない」話
「前の彼女は~」という彼氏にムカつかなくていいんです。
彼氏は、石ころと同じだから。(笑)そこにいるだけですから。
彼氏は彼氏の常識で生きているんです。あなたと同じように、彼氏は彼氏の正しさの中で生きているんですよ。(つまるところ、みんな石ころかもしれない)(笑)
だから『私はいい彼女』もしくは『私はいい女なんだ』って、ちゃんと自分の価値を認めてあげてほしいと思います。